【神社巡り】備後吉備津神社(広島県福山市)
目次
曖昧な記憶で参拝を振り返る
令和5年7月19日の参拝
仕事で広島県福山市を訪れた際に参拝。この頃の私は仕事の関係で広島県内の色々な所を回っていました。
特にこの数日は福山市を中心に回っており、この日は福山市を代表する神社の一社「備後吉備津神社(びんごきびつじんじゃ)」を参拝する事にしました。
「備後吉備津神社」は福山市新市町に鎮座し、かつての備後国一宮で旧国幣小社でもあります。
参拝者用の駐車場もいくつかあるようですが、私は「御池」の脇にある駐車場に車を停めました。
今回、摂末社の写真も載せていくとかなりの量になりそうなので割愛しますが、「御池」の近くに「厳島神社」が鎮座しています。
「備後吉備津神社」へ向かいます。
鳥居と下随神門を抜けると広い境内地が広がっており、まず目についたのが参道右手にある境内社「櫻山神社(さくらやまじんじゃ)」。
御祭神は鎌倉時代末期の武将「桜山茲俊(さくらやまこれとし)」ほかをお祀りしています。
鎌倉幕府打倒のため挙兵した「楠木正成(くすのきまさしげ)」に呼応して挙兵し一時は備後国周辺を治めるほどの勢力を持っていましたが、最終的には戦況が悪化し一族と共に自刃したそうです。
やたら広い場所に鎮座していると思いましたが、この地にはかつての「神宮寺」があったそうです。
「櫻山神社」で参拝をし、参道に戻ろうとすると「備後吉備津神社」の御祭神「大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)」がモデルと言われている桃太郎さんご一行の像を発見。
ただしこの像の場所へ行く道が分からなかったので、ちょっと遠くから眺めました。
気を取り直して参道を進みます。
「備後吉備津神社」は境内の中央に拝殿があり、そこから少し離れて本殿が鎮座するという珍しい配置をしています。
そのため、本殿で直接参拝ができますので私も本殿から参拝をしました。
御祭神は先述のとおり「大吉備津彦命」などで、吉備国を平定し豪族「吉備氏」の祖神とされています。
令和4年(2022年)に「令和の大遷宮事業」として本殿の修復や彩色の塗替えが行われたばかりで、本殿は鮮やかな朱色をしていました。
本殿の参拝の後は境内社を参拝して回ります。さすがに一宮・旧国幣小社だけあって境内社の数も多いのでダイジェストでお伝えします。
「火之迦具土神」をお祀りする「秋葉神社」と、「高野明神」ほかをお祀りする「四所神社」。
「乳房神」をお祀りする「乳房神社」。
「雷神」をお祀りする「山雷神社」と「御井神」をお祀りする「真名井神社」。
「多理比理神」をお祀りする「多理比理神社」。
「吉備津彦命」の一族と「大名持神(大国主命)」をお祀りする「十二神社」と「宇迦能御魂神」をお祀りする「稲荷神社」。
「菅原道真公」をお祀りする「吉備津天満宮」。
この他にも「大山祇神社」「疱瘡神社」「厩戸皇子神社」など多くの境内社が鎮座しています。
当日は雨交じりの天気でしたが、大きな神社を参拝できてご満悦、社務所で御朱印を頂いて帰宅しました。
備後吉備津神社の御由緒
御由緒について
「備後吉備津神社(びんごきびつじんじゃ)」は、かつての備後国の中心地に鎮座する鎮座です。
備後国の国府はお隣の府中市にあったとされていますが、その跡地までは直線距離で2~3kmくらいという近さです。
持統天皇3年(689年)に吉備国が「備前」「備中」「備後」に分割(備前は更に「美作」と分割)、大同元年(806年)に備中国の「吉備津神社」から御分霊を賜り社殿を創建したのがはじまりとされています。
中世では備後国一宮として尊崇を集めていました。また、明治時代に制定された社格制度では国幣小社に列格しています。
現在の社殿は慶安元年(1648年)に初代福山藩主「水野勝成」により造営されたもので、国の重要文化財に指定されています。
令和4年(2022年)には「令和の大遷宮事業」として本殿の修繕・修復や彩色の塗替え等が行われました。
鎌倉時代に描かれた絵巻物「一遍聖絵」には、時宗の開祖「一遍上人」が全国行脚中、弘安10年(1287年)に「吉備津神社」を参詣している様子が描かれています。
写真には残っていませんでしたが、拝殿と本殿が分離して建てられた珍しい造りになっています。
地元では「一宮(いっきゅう)さん」と呼ばれ親しまれている神社です。
御祭神について
御祭神は「大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)」とその父「大日本根子彦太瓊命(おおやまとねこひこふとにのみこと)」(第7代孝霊天皇)、弟「稚武吉備津彦命(わかたけきびつひこのみこと)」などです。
「大吉備津彦命」「稚武吉備津彦命」の兄弟は吉備国を平定し、豪族「吉備氏」の祖神とされています。
吉備氏の子孫とされる人物の中には、奈良時代に遣唐使として唐へ渡った学者「吉備真備(きびのまきび)」などがいます。
備後吉備津神社の御朱印
備後吉備津神社の御朱印
備後吉備津神社の概要
- 神社名
- 備後吉備津神社
- 主な御祭神
主祭神大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)第7代 孝霊天皇の第3皇子。吉備国を平定する
相殿神大日本根子彦太瓊命(おおやまとねこひこふとにのみこと)大吉備津彦命の父、孝霊天皇の神号 細比売命(くわしひめのみこと)孝霊天皇の御后神(大吉備津彦命の生母ではないようです) 稚武吉備津彦命(わかたけきびつひこのみこと)大吉備津日子命の弟、大吉備津日子命と共に吉備国を平定し吉備氏の祖となる
- 社格等
- 主な摂末社
- 十二神社
十麻里二柱神社
櫻山神社
稲荷神社
多理比理神社
乳房神社
疱瘡神社
武内神社
厩戸皇子神社
吉備津天満宮
祖霊社
彰徳宮
白髪神社
山雷神社
真名井神社
大山祇神社
秋葉神社
四所神社
胡神社
厳島神社
幸神社
- 鎮座地
- 広島県福山市新市町宮内400
- GoogleMapで開く
- 御朱印を頂ける場所
- 同敷地内社務所
- 参拝日
- 令和5年7月19日
- 地図
駐車場について
参拝者用の無料駐車場があります。
駐車場は鳥居の向い、道路を挟んだ反対側にある池の脇などにありました。