【神社巡り】万九千神社・立虫神社(島根県出雲市)
目次
曖昧な記憶で参拝を振り返る
仕事で島根県に出張した際に参拝。
2日工程の仕事があり、そのうち2日目のみ私は参加。
前日の夜に島根県に入りホテルで前泊。翌日朝から作業に参加、という予定だったのですが、1日目にして作業がほぼ完了したとのことで、2日目は昼からの作業になったと急遽連絡を受けました。
翌日午前の予定が空いてしまったので、どこか近くの神社へ参拝することにしました。
斐伊川に架かる神立橋の少し東側に「万九千神社(まくせのやしろ)」という神社が見つかりました。
どうやら、同じ敷地内に「立虫神社」という神社もあるようです。
万九千神社・立虫神社
万九千神社は、神在月の際に神様が最後に立ち寄られ、直会(祭事の後の宴会)をした後に全国に旅立たれると伝えられている、島根県ならではの珍しい神社です。
神社のあちこちにネズミの石像がありますが、これは古事記の中で「大穴牟遅命(大国主神の別名)」が須佐之男命の試練で、野原に火を放たれた際にネズミに助けられたという縁があるからだそうです。
万九千神社、立虫神社それぞれに参拝。
万九千神社の拝殿
万九千神社には本殿が無く、拝殿の後ろには、八百万神を祭る御霊代である磐境(いわさか)と神籬(御神木)が置かれています。
万九千神社の磐境
立虫神社の拝殿は、比較的新しいそうな雰囲気ですが、平成30年に建て替えがされたそうです(万九千神社の拝殿は平成26年に建て替えられたそうです)。
立虫神社の拝殿
参拝の後に御朱印を頂きましたが、社務所に神職は常駐されていません。
社務所横の小さな宮形の中に初穂料をお納めし、書き置きの御朱印を頂きました。
この中に御朱印やお守り等が収められています。
社務所にある案内で一つ気になる物がありました。
神社境内周囲は田園が広がっているのですが、周辺の畑で栽培された生姜を使った御神酒、その名も「じんじゃエール」なるものがあるようです。
「じんじゃエール」が気になる。
神社のすぐ近くには売店があり、生姜を使った御土産なども扱っているそうですが、私が訪れた日はちょうど定休日でした、残念!
万九千神社・立虫神社の御由緒
万九千神社の創建は不明で、「出雲国風土記」や「延喜式」にある「神代社(神代神社)」が万九千神社にあたると伝えられています。「まんくせんさん」とも呼ばれています。
さすが神在月の直会をする神社だけあって、会議や宴会の円満成就にも御神徳があるとのことです。
立虫神社の起源は不明ですが、「出雲国風土記」や「延喜式」には「立虫社(立虫神社)」の記載があるようです。もともとは斐伊川の中州に鎮座していたそうですが、寛文10年(1670年)に大洪水に合い、万九千社の境内に遷宮されました。
こちらの御祭神は素戔嗚尊の御子神として天降り、木種を播き植えながら当地に鎮座されたことから、林業・土木・建築・耕地の開発発展などに御神徳があるとのことです。
万九千神社・立虫神社の御朱印
万九千神社の御朱印
立虫神社の御朱印
万九千神社・立虫神社の概要
- 神社名
- 万九千神社・立虫神社
- 主な御祭神
万九千神社櫛御気奴命(くしみけぬのみこと)素戔嗚尊の別称 大穴牟遅命(おおなむちのみこと)出雲大社の主祭神 大国主命の別称 少彦名命(すくなひこのみこと)大穴牟遅命と共に国造りをした神 八百萬神(やおよろずのかみ)神在月に万九千神社で「神議り」「直会」をする全ての神々
立虫神社五十猛命(いそたけるのみこと)素戔嗚尊の御子神。新羅から樹種を持ち帰り全国に植林した事から「樹種・植林の神」として信仰されている 大屋津姫命(おおやつひめのみこと)五十猛命の妹神で「樹木の神」とされる 抓津姫命(つまつひめのみこと)五十猛命の妹神で「樹木の神」とされる
- 社格等
- 鎮座地
- 島根県出雲市斐川町併川258
- GoogleMapで開く
- 御朱印を頂ける場所
- 同敷地内社務所横の宮形
- 参拝日
- 令和4年5月22日
- 地図
駐車場について
参拝者用の無料駐車場があります。