社格制度について

はじめに

私は趣味で各地の神社を参拝していますが、神社名のほかに「一宮」や「正一位」などが表記されている事がよくあります。

それが「神社の格付け」を表している物だとはなんとなく分かるのですが、具体的にどのようなものか理解していませんでした。

今回、社格と何かについて私なりに調べてみました。素人が調べた事なので間違った部分もあるとは思いますが、参考にして頂ければと思います。

目次

神社に対する格付けについて

神社や神様に対する格付けには神社を格付けする「社格」と神様を格付けする「神階」があります

社格と神階

分類 概要
社格 朝廷等によって定められた神社の格付け
神階 神様に授けられた位階(等級)

先にあげたものの「一宮」や「総社」は社格「正一位」や「勲一等」は神階にあたります。

社格制度とは

社格制度」とは、「神社を国家で管理し、その格式を分類したもの」になります。

社格制度による神社の格付けは歴史上何度か行われており、時代によって異なった分類がされてきました。

社格制度の分類

社格制度 年代 概要
上古社格制度 700年代以前? 「古事記」「日本書紀」などの歴史書が作られる前に定められた分類。「天津神」と「国津神」に分類。
古代社格制度 900年代 「延喜式」の中の「延喜式神名帳」に記載されているか否かで分類。大きく「式内社」「国史見在社」「式外社」に分類。
中世社格制度 1000年代? 制度として定められた具体的な文献は残ってないそうです。大きく「一宮」「総社」「国司奉幣社」と「二十二社」に分類。
近代社格制度 1871年 太政官布告「官社以下定額・神官職制等規則」により制定された分類。大きく「神宮(伊勢神宮)」「官社」「諸社」に分類。
太平洋戦争以後 1945年 GHQの神道指令の影響で「官社以下定額・神官職制等規則」が廃止、社格制度がなくなる

現在の社格制度について

上の表にもあるとおり、1945年の第二次世界大戦の終戦後、占領下においてGHQの「神道指令」により神社の国家管理が廃止されました。

それに合わせて「官社以下定額・神官職制等規則」も廃止されたため、現在、制度としての社格は存在していません。

現在、神社などに記載されている社格は、近代以前の制度の名残りとなります。