【神社巡り】賣布神社(島根県松江市)
目次
曖昧な記憶で参拝を振り返る
旅行で島根県松江市を訪れた際に参拝。
宍道湖近くの温泉旅館へ行く道中に神社を見つけ、旅館から徒歩で行けそうな距離なのでチェックイン後に散歩がてら参拝しました。
神社の名前は「賣布神社(めふじんじゃ)」。当時の私は社格を意識しだした時期だったので「式内社じゃん!」と思いながら鳥居をくぐりました。
賣布神社の鳥居
賣布神社は宍道湖と中海を結ぶ「大橋川」のふもとにあります。
主祭神は「内海と外海の境」の神である「速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)」をお祀りしており、立地的にも意味を持っていそうな印象です。
賣布神社の拝殿
ちょっと見切れていますが「延喜式内」と書かれています
本殿や拝殿には龍の彫刻が施されていて、なかなか見ごたえがあります。
本殿に施された龍の彫刻
参拝の後、御朱印を頂きました。
時期はちょうど旧暦10月だったので、「神在月」と書かれてありました。
拝殿にも龍の彫刻が施されています
賣布神社の御由緒
「出雲国風土記」では「賣布社(めふのやしろ)」、「延喜式」には「賣布社(めふのかみやしろ)」として名前が記されている古社になります。
元々は宍道湖の西部湖岸に鎮座していたと考えられ、地形の変動などに伴い13世紀ごろに現在地に遷座されたと考えられています。
主祭神は「速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)」。御由緒書には「神代において摂社の御祭神である「櫛八玉神(くしやたまのかみ)」が潮の流れの中にあるとされる「速秋津比売神」を生命の祖神としてお祀りになったことに始まる」とありました。
内容が少々理解できなかったのですが、「櫛八玉神」は「速秋津比売神」の孫神にあたり「速秋津比売神」は「水戸(内海と外海の境)」の神とされていますので、「水戸」である宍道湖にもともとお祀りしていた「櫛八玉神」の祖神である「速秋津比売神」をお祀りした、という意味合いでしょうか?
また、樹種の神である「五十猛命(いそたけるのみこと)」と樹木の女神で五十猛命の妹神とされる「大屋津姫命(おおやつひめのみこと)」「抓津姫命(つまづひめのみこと)」が合祀されています。
「賣布(めふ)」とは、「海藻や草木の豊かに生えること」を意味するそうで、水と木に関係する神々がお祀りされているのだと思います。
賣布神社の御朱印
賣布神社の御朱印
賣布神社の概要
- 神社名
- 賣布神社
- 主な御祭神
主祭神速秋津比賣神(はやあきつひめのかみ)水戸(水門)の神として信仰されている
相殿神五十猛命(いそたけるのみこと)新羅から樹種を持ち帰り全国に植林した事から「樹種・植林の神」として信仰されている
大屋津姫命(おおやつひめのみこと)五十猛命の妹神で「樹木の神」とされる
抓津姫命(つまづひめのみこと)五十猛命の妹神で「樹木の神」とされる
摂社神櫛八玉神(くしやたまのかみ)国譲りの後、膳夫(料理番)となって奉仕したと伝えられている。速秋津比売神の孫神にあたる
- 社格等
- 主な摂末社
- 和田津見神社
金刀羅神社
船霊神社
恵美須神社
道祖神社
白潟地主荒神
常光神社
大松荒神
- 鎮座地
- 島根県松江市和多見町81
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- 駐車場の有無
- 有(無料)
- 御朱印を頂ける場所
- 同敷地内社務所
- 参拝日
- 令和4年11月20日
- 地図