【神社巡り】金刀比羅宮(香川県仲多度郡琴平町)

目次

曖昧な記憶で参拝を振り返る

平成27年12月7日の参拝記録

徳島県阿南市に出張で3日くらい滞在し、その帰りに徳島県の「津峯神社(つのみねじんじゃ)」、「大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)」とめぐりました。

そのまま瀬戸大橋を渡って広島まで帰るつもりでいたのですが、
思い立って高松をスルー、そのまま西へ移動して琴平町の「金刀比羅宮(ことひらぐう)」を参拝することにしました。

実は小学校の修学旅行の際にも訪れた場所で、思い出深い神社です。

金刀比羅宮は象頭山という山の中腹に鎮座し、参道の石段の数が多い事で有名です。

山の中腹に鎮座しているので、拝殿までは785段、奥社までなら1368段という数の石段を登って行かないといけません。

しかも私は出張帰りなのでスーツ姿。神社へは仕事の合間に参拝する事が多いのですが、我ながらよくやる。と思います。

階段を上がる途中に生きた御神馬を見ました。生身の御神馬ってほとんど見ないですよね(私が見られたのは金刀比羅宮と日光東照宮ぐらいと記憶しています)。

途中休憩を挟みながら拝殿までたどり着き、参拝ののち御朱印を頂きました。

金刀比羅宮で個人的に好きな物がもう一つありまして、「黄色いお守り」です。

写真には残っていないので申し訳ないのですが、ウコンで染められた鮮やかな黄色をしたお守りです。

私はこのお守りが好きで、参拝の際には必ず頂くようにしています。

そういえば修学旅行の時にガイドさんが「象頭山は象の形をしていて、金刀比羅宮がちょうど目の場所にあるんですよ。ホラ見えるでしょ。」みたいな事を言っていたのを覚えているのですが、
どこがどうなって象なのか、あの時もこの時もよく分かっていません。

金刀比羅宮
金刀比羅宮の写真が残っていなかったので、琴平町で食べた骨付き鶏の写真載せます

参拝を終え、また階段を降りた後は広島まで戻りました。

令和6年3月18日の参拝記録

今回は2泊3日で四国の各地を旅行し、琴平の温泉宿に宿泊しましたので、その翌日に金刀比羅宮を参拝しました。

神社についての蘊蓄は前回の参拝どおりなのですが、前回は写真を撮っていなかったので今回はここぞとばかりに写真を撮りました。

今回初めて知ったのですが、金刀比羅宮の参道500段目くらいに資生堂パーラー「カフェ&レストラン神椿」があり、底に駐車場があるので車で行けます。

私一人だったら下から歩いて参拝するのですが、今回は一人ではなかったので、「神椿」まで車で行くことにし、帰りのみ私は下まで階段を降りて参拝する事にしました。

「神椿」までの道のりは道路幅が狭く若干大変ですが、信号(道路工事の時に設置されているようなアレ)があるので、離合で苦労するという事はありません。

上のgoogleマップの交差点から「神椿」へ行けます(看板も立っています)。

道中「神椿」の看板がある度に、「この道は金刀比羅宮へは参拝できません」などと書かれた看板が隣に立っているのですが、「神椿」までは車で行けますし、そこから先は徒歩で参拝できます。

金刀比羅宮
資生堂パーラー「カフェ&レストラン神椿」

「神椿」でカフェオレなどを頂いて、参道の階段を登っていきます。

金刀比羅宮
「神椿」を抜けるとこの辺りです

少し登ると「祓戸社(はらえどしゃ)」が見えますので、まずは参拝をして祓いを清めます。
こちら「祓戸社」の御祭神は「瀨織津姫神(せおりつひめのかみ)」「速秋津姫神(はやあきつひめのかみ)」「気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)」「速佐須良姫神(はやさすらひめのかみ)」の四柱で、それぞれ罪穢を祓い清める神様です。

そのお隣「火雷社(ほのいかづちしゃ)」には、「火産霊神(ほむすびのかみ)」「奥津比古神(おきつひこのかみ)」「奥津比売神(おきつひめのかみ)」を祀り「八衢比古神(やちまたひこのかみ)」「八衢比売神(やちまたひめのかみ)」「來名戸神(くなどのかみ)」が合祀され、それぞれ「鎮火・消防」や疫病を防ぎ止める神様とのことです。

金刀比羅宮
「祓戸社」と「火雷社」

さらに登ると正面に大きな社殿が見えます。こちらは「旭社(あさひしゃ)」で、天地開闢の神々である「天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」「高皇産霊神(たかみむすびのかみ)」「神皇産霊神(かみむすびのかみ)」をはじめとした神々が祀られています。

もともとは仏堂で、明治期の神仏分離で神座に改められたそうです。

金刀比羅宮
「旭社」

「旭社」も参拝をして本殿へ向かいます。「旭社」を過ぎると「賢木門(さかきもん)」が見えます。

この門は戦国武将「長曽我部元親」によって奉納されたそうですが、柱が一本逆さまに取り付けられたため「逆木門」と名付けられました。

後に「逆」の字を嫌い「賢木門」に改められたそうです。

金刀比羅宮
鳥居と「賢木門」

最後に133段の「御前四段坂」があり、これを登りきれば御本宮に到着します。

金刀比羅宮
奥にうっすら「御前四段坂」が見えます。

最後の最後にこの階段を見ると、心が少し持っていかれます(笑)。途中「御年神社」「事知神社」が鎮座しています。

金刀比羅宮
「御前四段坂」

都合785段(私は200段くらいですが)の階段を登りきると「御本宮」が鎮座しています。

「御本宮」には「大物主神(おおものぬしのかみ)」と「崇徳天皇(すとくてんのう)」が祀られています。

金刀比羅宮
金刀比羅宮の「御本宮」

「御本宮」の隣には「三穂津姫社(みほつひめのやしろ)」が鎮座しており、「大物主神(おおものぬしのかみ)」の御后神「三穂津姫神(みほつひめのかみ)」が祀られています。

金刀比羅宮
「三穂津姫社」

御守や御朱印などの授与所は「御本宮」の向かいにあります。

今回も「幸運を呼ぶ金色の御守」と御朱印を頂きました。

「御本宮」の隣には「奥社」へ続く階段がありますが、今回は時間の都合で「奥社」まで参拝せず、階段を降りていきます。

金刀比羅宮
帰りは「旭社」の横を通ります

「神椿」のある階段を、今度は参道方面へ降りていきます。

金刀比羅宮

途中に「御書院」があります。こちらでは「円山応挙」の襖絵などが見られるそうです。

金刀比羅宮
「御書院」前にある「社務所門」
金刀比羅宮
「御書院」

再び階段を降りて行きます。

金刀比羅宮
だいたいこの辺りが430段目くらい(?)

この鳥居の手前、左手には「神馬舎」があります。

前回の参拝時にも少し触れていますが、「神馬舎」には生きた神馬「月琴号」と「ルーチェ号」がいます(私が参拝した時は「月琴号」だけいました)。

金刀比羅宮
御神馬「月琴号」馬齢19歳の道産子です

「神馬舎」の奥には国内最大手の造船会社「今治造船」が奉納した「奉納プロペラ」があります。

「金比羅宮」は海上交通の守護神でもあるので、漁師や造船関係者の奉納物が多いです。

金刀比羅宮
奉納プロペラ

また、鳥居の右手には「こんぴら狗」の銅像があります。

初穂料と食費をぶらさげて、飼い主の代わりに「金比羅宮」を参拝させたそうです。

金刀比羅宮
「こんぴら狗」の銅像

鳥居をさらに下ると「桜馬場」という石畳の道があります。

桜の名所だそうですが、タイミングが若干早かったため、残念ながら桜はまだ咲いていませんでした。

金刀比羅宮
「桜馬場」

「桜馬場」を下って「大門(おおもん)」をくぐります。参道からは365段目とのことです。

「大門」は初代高松藩主「松平頼重(まつだいらよりしげ)」によって寄進されたものだそうです。

金刀比羅宮
「大門」

「大門」をくぐるとそこから手前の参道は多くの土産物屋が立ち並んでいます。

金刀比羅宮
参道と琴平町の様子

また、参道には「金比羅宮」の御神酒である「金陵」の醸造元もあります。

金刀比羅宮
「金陵」醸造元

参道を琴平駅まで歩き、駅で待ち合わせていた車に乗って琴平町を後にしました。

金刀比羅宮の御由緒

「金刀比羅宮(ことひらぐう)」は琴平町の象頭山の中腹に鎮座しており、全国に約600ある「金刀比羅神社」「琴平神社」「金比羅神社」の総本宮です。

「金刀比羅宮」の由緒は諸説あり、「大物主神(おおものぬしのかみ)」を祀った「琴平神社」が、本地垂迹説(神仏習合の思想のひとつ)の影響を受け仏教の金毘羅と習合して「金毘羅大権現」と称したものや、修験道の役小角が象頭山に登った際に金毘羅の神験に遭ったのが開山の縁起になった、などがあります。

その後、明治時代の神仏分離令により「金毘羅大権現」から「金刀比羅宮」に改称しています。

古くから海上交通の守護神であり、漁師や船員などに信仰の厚い神社です。境内の絵馬殿には航海の安全を祈願した絵馬や船の写真に安全祈願をして奉納したものなどが多く見られます。

江戸時代には飼い主の代わりとして、犬の首に初穂料と道中の食費をぶらさげて参拝させており、その様子を「こんぴら狗」と呼んでいました(境内にもこんぴら狗の銅像があります)。

参道の石段が長いことで有名で(奥社まで1368段)、以前は籠屋が人を載せて階段を登っていましたが、担ぎ手の高齢化のため廃業となりました。

金刀比羅宮の御朱印

金刀比羅宮の御朱印

金刀比羅宮の御朱印

金刀比羅宮の飛び出す限定御朱印

金刀比羅宮の飛び出す限定御朱印(見開きサイズ)

金刀比羅宮の概要

神社名
金刀比羅宮
主な御祭神

大物主命(おおものぬしのみこと)大国主神の和魂(温和な霊魂)崇徳天皇(すとくてんのう)第75代天皇。平安末期の「保元の乱」で敗れ、讃岐国に配流される

社格等
近代社格 
国幣中社
現在の分類
単立神社
主な摂末社
厳魂神社(奥社)
祓戸社
火雷社
旭社
真須賀神社
御歳神社
事知神社
睦魂神社
三穂津姫社
厳島神社
大山祇神社
常盤神社
白峰神社
菅原神社
鎮座地
香川県仲多度郡琴平町字川西892-1
GoogleMapで開く
御朱印を頂ける場所
同敷地内社務所
参拝日
平成27年12月7日、令和6年3月18日
地図

駐車場について

参拝者用の駐車場はありませんが、付近に町営駐車場やコインパーキングなどがあります。